発車オーライネットとAIR DO

AIR DOが出来たころ(就航前)と今年はじめに表題を真剣に提案した。
結果は2回とも不採用なのだが、世界一のドル箱路線である東京札幌間だけ
しか飛ばなくて良いのであれば、よほどやり方を間違いない限り絶対儲かるはずと思っている。
その後、最近(5/31道新)以下のように報道されていた。

エア・ドゥ融資で追跡調査 札幌市
 経営難の北海道国際航空(エア・ドゥ、本社・札幌)に対し、
予約システム導入など設備投資に約五億円を融資した札幌市は三十一日午後、
同社の財務内容や設備投資の進ちょく状況を確かめる緊急調査を行う。
財務内容も含めた融資先の民間会社への調査は異例だ。同市が四月に行った融資は、
1)旅行代理店と直結した予約オンラインシステムの導入、   
2)営業車リースなど営業活動強化、                 
3)新千歳空港内カウンターの移設、                 
4)首都圏主要駅内で宣伝看板設置―                

など使途を明確に限定。搭乗率向上を図る設備投資として融資していた。
 設備投資のうち空港カウンター移設などは既に実施されたが、
二億五千万円の事業費を見込む予約システムはいまだ業者への発注段階で、
運用開始は同社が当初予定した今秋から「早くても来年二月」(関係者)と遅れている。
 このため、札幌市は予約システムの進ちょく状況を報告させるとともに、
同社が設備投資以外の目的に融資した資金を使用していないかも調べる。

この報道には驚かされた。結果見事に敗退したのであるが、小生は以下を基本に
飛行機会社であるAIR DOに発車オーライネットを提案していた経緯があった。


①エア・ドウは札幌・東京間だけの運行であること。             
 (バスのようにあちこちの路線・たくさんの停留所があるわけではなく、シンプルなこと)
②発車オーライネットを利用する旅行代理店網はまったく同じである事。
③旅行代理店以外の販売インフラも同じである事。             
④発車オーライネットのインフラを活用できること。              
⑤道路上にバス停があるバスと違い、必ず空港でチェックインできること。
(旅行代理店では搭乗券を販売するわけではなく、搭乗引換券の販売でよい事)
⑥結果、コストパフォーマンスが高いこと。     
                

ちなみに発車オーライネットのページを開いていただくと良いのだが、
高速バスを利用してもらうために発車オーライネットが既に行っていたりこれからやろうとすることは、

①WEB空席照会サービス(サービス提供中)                   
②WEB予約サービス(サービス提供中)                      
③ローソンなどコンビニMMK利用代行収納&発券(サービス提供中)   
④大手旅行代理店東京仕入れセンターへの発車オーライネット設置(サービス提供中)
⑤大手旅行代理店支店網イントラネットへ予約サービス提供(じきサービス開始予定)
⑥コンビニMMKから直接予約&販売&発券(じきサービス開始予定)
等々なのだが、①②以外すべて単独では不可能で、関連する事業者と共同で行わなければ
ならない事だらけである。

これらを踏まえて、道新報道を論評すると、
1)旅行代理店と直結した予約オンラインシステムの導入に2億5千万とはばかげているとしか思えない。
まず旅行代理店オンラインが不要な時代になっているという基本的な認識不足がある。

今他のエアラインが行っている「予約だけで空港へきてくださいキャンペーン」は、
①旅行代理店はずしによる手数料削減になること、              
②事前購入に出かけなくて良いという利用者サービスになること、にある。

それでも企画・団体等の旅行商品は旅行代理店としっかり手をつないでいるが、
別にオンラインで繋がっていなくとも、手仕舞いまでその分の座席をブロック提供
する事で何の問題もない。(手仕舞いとは売れ残った座席を返却してもらうこと)
その後運行までの発生手配期間は発車オーライネットが提供する、イントラを利用
した予約サービスで十分といえる。(発券はそれぞれの発券端末を利用)

要は時期によってオペレーションを区分けをする事にある。
①旅行商品集客・旅行代理店協力期間(手仕舞いまでの運行から2週間前まで)
企画・団体旅行商品用にはブロックで提供することにより、利便を図る。
②発生手配期間(手仕舞いから運行までの2週間)                   
予約を頼る必要が無く、せいぜい発券のためのみに旅行代理店を頼る期間。
③予想オーバーブッキングオペレーション。                         
取消し対策に不可欠であり、このオペレーションが腕の見せ所といえる。
最近他のエアラインは事前発券不要に備えて以下のような対策も打ち出している。
ANAフレックストラベラー

自由競争の時代、これからは何でもありで、
それぞれこぞってひねり出す新しい利用者サービスが
どれだけ利用者に受け入れられるか、という競争である。
そこに旅行代理店とオンラインという旧態依然とした発想は、
お金をドブに捨てるに等しい愚挙といってよい。
ましてや2億5千万円である。補助金のように返済不要であればともかく、
2億5千万円をは大金である
そもそも旅行代理店も迷惑な話であり、彼らがオンラインシステム構築に、
たとえAIR DOの費用で行うといっても受けるかというと、????である。

たとえAIR DOといえども、飛行機関係者は、「バスと飛行機では格が違う。」
というプライドがこれまでの最大ネックとなり、商談は成立していないが、
人の金をあてにし、借金不感症に陥っているようにすら見えるAIR DOへ
札幌市の予約システム構築専用融資2億5千万円は、とても支援とはいえない。